特に女性はシミやシワの増加など、美容面において紫外線(日光浴)は悪者でしかないと言う方も多いと思います。
ですが、最近の過剰な紫外線シャットアウトによって、骨粗鬆症などの病気や、自律神経の乱れによる体調不良を引き起こすとも言われています。
今回はそんな悪者イメージが強い日光浴から得られる様々なメリットについてご紹介したいと思います。
【紫外線のメリット】ダイエットにも良い適度な日光浴で心も身体も強くする
ビタミンD生成
そもそもビタミンとは?
ビタミンは三大栄養素である脂肪、糖質、たんぱく質などとともに人間が生きていくうえで必要不可欠な栄養素の一つです。
ビタミンは他の栄養素と違い、エネルギーや身体の構成成分にはなりません。
その代わりに、様々な生理機能の維持に働いたり、エネルギーや体を作るための代謝に関わる、いわば機械の潤滑油のような役割を持っています。
ビタミンは通常体内では作られず、作られても必要な量には足りないため、食事から摂取必要があるのですが、なかでもビタミンDは、皮膚の下にあるコレステロールに紫外線が当たることによって体内で合成される唯一のビタミンです。
ビタミンDの働き
このビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を助け、骨を強くする働きがあります。
しかし、日傘・日焼け止めクリーム・アームカバーetc…などの紫外線対策や、オフィスワーク中心の生活を送ることで日光を浴びる量が近年極端に減っており、ビタミンD不足に陥る人が増える傾向にあります。
ビタミンD不足は骨粗鬆症やくる病を引き起こす可能性があるので、適度に日光を浴びることは健康維持にかかせません。
またビタミンDには免疫力を高める効果があります。
冬になると日照時間が短くなり、ビタミンD不足に陥りやすく、免疫力が低下することからインフルエンザ等にかかりやすくなるとされています。
しかし、免疫力が高ければ、たとえ体内にウイルスが入り込んでも、重症化を防ぐことができるのです。
自然な痩せ体質に
人の体内には「BMAL1(ビーマルワン)」という余ったエネルギーを脂肪として体に蓄えようとするタンパク質があるのですが、このBMAL1は、一日のうちで 常に量が変動しています。
朝日を浴びると減少し始め、午後3時頃が一番少なくなり、午後10時~午前2時の間に最も多くなります。
十分な日光を浴びず、体内時計が狂ってしまうと、一日中BMAL1が多い(= 一日中太りやすい)体質になりやすいと言われています。
起床後、しっかり朝日を浴びて体内時計をリセットし、不規則な生活を可能な限り控えることで、「BMAL1(ビーマルワン)」の働きを正常にコントロールし、自然な痩せ体質を目指しましょう。
幸せホルモン『セロトニン』を分泌
セロトニンとは、脳内の神経伝達物質の1つで、興奮した時に分泌される『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』から引き起こされる不安やイライラを抑え、精神を安定させる働きがあることから、『幸せホルモン』と呼ばれています。
また、このセロトニンによって、良質な睡眠の元となる『メラトニン』もつくられます。
たくさん寝ても疲れが取れない、という方は自律神経が乱れていることが原因かもしれませんので、不眠解消にも日光浴は効果的です。
上手な日光浴
朝早く出勤し、帰りも遅く、オフィスにこもりきりだと日光を一日中浴びないということもあるでしょう。
理想はやはり起床後にしっかりと日光を浴びることです。
難しい方は窓の近くで食事をしたり、コーヒーを飲んだり、と日光を感じることを少し意識してみてください。
それも難しい場合は、せめてお昼休みなどに気分転換も兼ねて少し外に出てみてはいかがでしょうか?
手のひらでしたら日焼けの心配もありません。
普段でも、手のひらを上に向けて歩くよう意識してみてください。
手のひらからじわ~っと温かな日光を感じることで血流も良くなり、気分もスッキリしてきますよ。
まとめ
今回は悪者イメージが強い日光浴から得られる様々なメリットをご紹介しました。
心身ともに健康であるために、お金もかからない適度な日光浴を是非習慣にしてみてください。
良かったら参考にしてみてください。